2019.11.15
建築散歩2
札幌も初雪を迎え、いよいよ本格的な冬が訪れます。
今回は、8月のブログで触れたスイスでの建築巡礼のお話のつづきです。
スイスのチューリッヒ駅から電車を乗り継ぎ約2時間。
最寄り駅サンヴィッツ駅へ。
広がる風景はTHEスイス。絶景のパノラマが広がります。
そこから目的地は徒歩で1時間ほどの登山の先。
6月初旬でありながら気温はまさかの30度超え。
横を流れる湧き水で濡らしたタオルを頭に巻き、かなり怪しい風貌でひたすら進みます。
途中にある民家の石垣に腰をおろし休憩していると、
車が横をスイスイと駆け抜けていくのが余計に疲労させる。先は長い・・・。
そんな苦労を経て出会うことができるのが、
聖ベネディクト教会 Saint Benedict Chapel/1989/ピーター・ズントー Peter Zumthor
ズントーは2009年にプリツカー賞を受賞したスイスを代表する建築家です。
この小ぶりな教会は彼の出世作であり、代表作の一つ。
壮大なアルプスの山々を背景に、小さな村の景色の中に溶け込みひっそりと佇んでいました。
ファサードを構成している木片の鱗が経年変化でまだらに色を変え、
豊かな表情を生み出しているのもまた美しい。
疲れが吹き飛ぶほど幸せな時間でした。
帰り道の出会い。
もし行きたい方がいらっしゃいましたら、レンタカーを借りることをお勧めします。。。
KENT HOUSE 三本木