2015.2.26
想いのカタチ
これ、なんだと思いますか?
正解は・・・仏壇です。
話は年が明ける前、数年前に当社で家を建てられたオーナー様が、
「仏壇を作ってくれないでしょうか?」 とご相談にいらっしゃいました。
マイホームセンター札幌会場内にあった当時のモデルハウス(※現在建替え中です。)
との出会いがきっかけで家づくりを始めたオーナー様は、
その雰囲気を反映された素敵な家をとても大事に使っていらっしゃいます。
ご親族を亡くされたときに、大切な故人の家となる仏壇をどうしようか?
と考えた結果、再びケント・ハウスに相談しよう、と思い立ったそうです。
家づくりの際には並々ならぬ情熱を注いでいたのですから、
その家の中に置く仏壇への気持ちも同じでした。
笑顔で熱い想いを述べるオーナー様の姿を見て、
ぜひその想いに答えようと、このご依頼を受ける運びとなりました。
仏壇についていろいろ勉強していく中で 『現代仏壇』 というものを教えて頂きました。
仏壇は、先祖や故人の位牌を安置する場所なのですが、
先をたどれば仏教の象徴ともいえる礼拝施設の一般家庭版なのです。
しかし現代では生活スタイルも多種多様であり、和室や仏間を持たない家も多くあります。
もちろん、昔ながらの仏壇も美しい木目や細やかな装飾はとても素晴らしいのですが、
大きな仏壇を置くスペース自体が無いということもあるかと思います。
そのため現在では 「寂しくないように身近な場所に置ける」 「故人の好みを尊重したい」 など
宗教や形式にこだわらずに、故人への想いに重点を置いた 『現代仏壇』 を選択する方が増えているそうです。
今回制作した仏壇を置くお部屋は、客間としても利用するため、
来客時は閉じておき、外見からは仏壇とは思えないような佇まいになっています。
よく使う仏具や小物などは、すぐ取り出せるように下部に設けたボード状の引出収納へ。
線香やろうそくなど火を利用することも考慮して、天板はタペストリーミラーにしています。
自分たちのスタイルに合わせて仏壇を考えるのも、素敵な供養のカタチですね。
KENT HOUSE 三本木