2014.3.14
~ 2014 in バリ島 研修編 ~
バリ島 研修旅行 研修で訪れたのはブルガリ・ホテル&リゾート バリです。
画像は、ホテルに到着したゲストを迎えるエントランス棟。
あいにく当日はフルのため、ヴィラや施設内まで見学することはできませんでした。
コンセプトは 「Contemporary Elegant "Italian + Bali"」
デザインはB&B ITARIAで有名なアントニオ・チッテリオ&パートナーズが担当。
バリ島の自然素材を上品な雰囲気でまとめているテクニックは さすがブルガリ。
見学している私たちも、ついついブランドの雰囲気に酔ってしまい、空間の演出に対して好意的に評価してしまう甘さと同時に
ブランドへの過剰な期待感から、さり気なくアラを探してしまうシビアな心理が同居します。
口コミでもあちらこちらで真逆の評価... 確立されたブランドの背負う宿命でしょうか。
次に伺ったのが、「Green village 」
こちらは、「会社」「学校」「図書館」「食堂」「寄宿舎」「ゲストハウス」からなる自給自足のコミュニティの場。
全てに共通しているのは、そのひとつひとつにバンブー(竹)を用いていることです。
日本でも馴染みのある竹は、インドネシアでも重宝されていました。
その理由のひとつが竹の成長の早さ。 特に熱帯のインドネシアでは、3~5年間で25~35mにまで成長するそう。
加工面で扱いにくい部分もありますが、資材としての竹は頼もしい味方。 そして、竹のもうひとつの大事な特徴がその強度。
同じ重さの鉄や鉛より強度があるという竹。弾力性、耐久性に優れているだけではなく、衛生面やメンタル面でも効果が期待されている
ことから、竹をモチーフにした建築物は世界の広い範囲で存在しています。
さらに、竹の出番をハード面に留まらせず、ゲストが直接手にするものや演出の道具としても登場させているのがこちらのスゴさです。
設備、小物、雑貨・・・ほぼ全てのものに、竹の精神が宿っていて、その遊び心に驚きと歓喜の声が聞こえます。
その支えとなっているのが、創設者のジョン・ハーディー氏の自然との共存を目的とした表現に用いた“竹”という素材、
テーマへの強い想い。それは 普通の人が見落としてしまいそうになったり、何もここまで・・・と半ば呆れてしまうような些細なことにも
真剣に取り組んだその先に、選ばれし者だけがつくることのできる無二の世界観と真の感動が生まれるのだと、目にするカタチの
圧倒的なオーラが私たちに無言で示してくれています。
”呆れるくらい真剣に...”
日々のあらゆるシチュエーションに応用したいものです。(自分も、そしてまわりも疲れ果てない程度に・・・)
裸足で感じる竹の心地よい感触。 見て 触って 確かめて...
いずれの施設も、のんびり時間を過ごすためのもの。
私のように 少しの時間も無駄にすることなく最大限有効活用するために休憩の時間を惜しむ人には絶対に不向きです。
しかし、自分にはできない過ごし方だからゆえの憧れは強くあるもの。
そよ風に耳を澄ませ、大地のリズムを身体で感じ、自然と戯れる・・・
リゾート地での模範的な過ごし方はこうでなくちゃ。。。
けれども世界は広し。世界中のいたるところで、私たちが進化するために必要な 学ぶべきテーマが 手招きして待っています。
残念ですが、ここでゆっくりはしていられません・・・(涙)
この先も学び続けるケント・ハウスにご期待ください。
KENT HOUSE 富 沢