2011.6.27
さり気ない百花繚乱
夏が短い北海道では、庭を楽しめる時間に限りがあります。
限りあるものを最大限引き出すには、
『充実させること・・・』 これに限ります。
良い時期にお庭をドレスアップすると、
短い夏を豊かに過ごすことができそうですね。
今回ご紹介するお宅は、プロの造園屋さんの応援を頂きながら、
ご家族(ご主人)が貴重なゴールデンウィーク返上で
庭づくりに勤しんだというコラボレーションの力作です。
今回のお宅のような南向きの立地で、前面をお庭として楽しめるプランの場合、家族だけではなく
玄関にたどり着くまでのアプローチを、お客様に楽しんでいただける見せ場としてイメージすると
手は抜けませんが、作りごたえは充分なので苦労する価値はありそうです。
ちなみに、こちらは工事完了直前のもの。
ほとんど手つかずのままだった外まわりが、色を添えられ、陰影が生まれ、
立体感が出て、お互いの相乗効果で建物もさらに美しく引き立つのです。
その結果、見違えるほど華やかに変貌を遂げました。
華やかといっても、主張し過ぎず、『さり気ない百花繚乱』
すらりと伸びた背丈とカタチのバランスが絶妙です。
手前の楓は元々ご実家にあったものを移植したもの。
奥の紅葉は、代々故意にして頂いているという
お知り合いの造園業者さんのものを譲り受けたものだそうで、
白いモルタルの壁がまるでキャンバスのようで、淡彩がひときわ鮮やか。
こちらの紅葉の種類は、オーナー様もわからないとのことでしたが、
春から夏にかけて、赤→緑に変化し、秋になるころ、真っ赤に紅葉する
という種類のモミジは、ノムラモミジとか、チシオモミジとか、ヤマモミジ
など何種類かあるのでおススメしたい木のひとつです。
新緑の時期の赤い紅葉は、さし色としてもひときわ存在感を放ちます。
一節には、日差しに耐えるために若葉の頃は赤い葉で身を守り、
成長とともに緑色になってくるとも言われています。
それもそのはず。
こちらのモミジは遠く本州からやってきたモミジだそうです。
北海道とは環境が異なる“向こう”の木を育てる場合は、
やはり注意深く見守ることが大切。
こちらのお宅のように、造園業者さんを味方につければ鬼に金棒ですね。
芝生の鮮やかなグリーン、洋シャクナゲの控え目なピンク、オフホワイトの砂利など、
色や空間との調和を考えながら、つくりあげた見事なお庭。
今後は、石のオブジェや、水瓶を配したウォータープランも構想しているそうで、夢はますます広がります。
このように、完成後に、家族で話し合いながら毎年計画し、グレードアップできるのも戸建生活の醍醐味。
最初から、完璧につくることは理想の一つではありますが、休日の家族の楽しみとしてあえて“残す”ということも
違った意味での価値として、マイホームへの愛着を育くむのです。
今度のお休みは、ガーデンプランの参考に、近くのホームセンターへ足を運んでみてはいかがでしょうか。
未来に向かって花咲く マイホームプラン・・・
あなたもはじめてみませんか?
KENT HOUSE 富 沢