2011.3.14
~ オリジナルにかける想い ~
ケント・ハウスはオリジナルデザインにこだわる会社です。
そのこだわりはテーブルウェアにも展開しています。
お打ち合わせの時にお目にかけるコーヒーカップもその一つ
デザインと口当たりの良さの両面から、極限の薄さに挑戦して繊細なフォルムに仕上げています。
ちょっと宙に浮いたようなソーサーのアシンメトリーなビィジュアルも試行錯誤を重ねて
たどりついた遊び心のあるスタイルです。
でも“ただの遊び心”だけではありません。。。
ブラックでコーヒーを楽しむお客様は、シュガーやスプーンを必要としないので
できるだけスマートなおもてなしをするために、飲むときに邪魔にならないよう、
あらかじめ後ろの位置にセッティングできるユニバーサルな発想をプラス。
ちょっとした気配りの一つです。
そして、デザインとの相性、色味や質感などのテクスチャーのトータルバランスを考えて
最終的に選ばれたのがボーンチャイナでした。
ボーンチャイナのオリジナルシリーズは有田焼きの釜元にて製造しました。
ボーンチャイナの魅力はなんといってもクリーミーでソフトな風合い
やさしさの中にも凛とした気品を感じさせてくれます。
ティースプーンは、ヘアラインのステンレスの棒を曲げただけのシンプルなつくりながら
ソーサーにフィットするような機能性も考えつつ、ケントらしいクールさと
コーヒーカップの 脇役以上のオリジナリティーを追求しました。
こちらはティーカップ&ソーサー
フレーバーティーを楽しむときにも香りが引き立つよう
淵に広がりをつけ、できるだけ背も低くデザインしました。
ティーカップはコーヒーカップなどに比べると浅いデザインのものが主流ですが
これは紅茶の色を楽しむためだけでなく、レモンティーにして紅茶を楽しむ場合でもレモンを取り出しやすいという
合理性もあるようです。
背が低くて淵に広がりがあるデザインは、どちらかというとヨーロピアンなデザインで
柄の入った華やかな印象のもの、もしくはかわいいテイストのものが多い中
あえてケントらしさを表現することにチャレンジしました。
ティーカップらしいスタイルでありながら、なるべくシンプルでシャープな今回のデザインを
つくり出すという矛盾した難題に、やり取りした時間と試作品の数は数え切れません。
そして、ソーサーのこだわりはソーサーに溝がないこと
表面がフラットなのでカップを使いやすい位置に移動でき、手前にお茶菓子を添えても
自然体でありながら美しいおもてなしができます。
また、溝のないソーサーは単品でもマルチに使えるスグレモノ・・・
先の薄いフリーハンドのような楕円系のソーサーはケーキプレートとしてもおススメ。
ガトーショコラにクリームを添えて、アフタヌーンティーなどはいかがでしょうか。。。
KENT HOUSE 富 沢