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2024.6.9

素材のお話

私達が日頃使用している建築の素材は多岐にわたります。
使用する場所や素材の特性、価格等を考慮してお客様にご提案をしております。

その素材の中でも、近年使用される種類が増えている、キッチンや洗面のカウンタートップの素材に付いて、
実例写真も併せてご紹介したいと思います。

■ 人造大理石
使用される事が多い素材ですので、皆様良くご存じかと思います。
当社でも良く使用しているのがこの素材です。
加工性が良く、コストパフォーマンスに優れている素材で、シームレス加工(継ぎ目が見えない)や曲面の加工も可能です。
熱にそれ程強くない事と、汚れの種類によっては残ってしまう事も有りますが、通常使用ではそれ程心配する事は有りません。
経年で汚れや傷が気になった場合は、磨いて綺麗にする事も可能です。
何れも使い方や清掃方法によって防げますのでご安心下さい。


人造大理石(ホワイト)


人造大理石(ホワイト)


人造大理石(ホワイト)

■ ステンレス
この素材は人造大理石よりも歴史は古く、一般的に良く使用されている素材の為、皆様ご存じと思います。
熱に強く、汚れも付き辛い点で重宝されてきました。
但し、使用する大きさによっては継ぎ目が出来てしまいます。
また、表面仕上げの種類によっては傷が目立ちやすい場合が有るので、使用する際には吟味が必要です。


ステンレス


ステンレス

■ クウォーツ系
この素材は、天然のクウォーツ(鉱物)と合成材料を混ぜ合わせて作られる人工的な素材です。
配合等により、天然石の様に見える物や、シンプルな単色の物まで多様です。
加工性は人造大理石やステンレスに比べると難しく、専門の加工所で加工する必要が有ります。
この素材も継ぎ目はシームレスには出来ない為、継ぎ目を入れる場所など十分に検討が必要です。


クウォーツ系(単色)


クウォーツ系(単色)


クウォーツ系(ナチュラル)


クウォーツ系(ナチュラル)


クウォーツ系(単色)

■ セラミック
最近はSNSなどでも目にする機会が増えている、比較的新しい素材です。
天然石の様な模様を人工的に作り出している素材で、ダイナミックな多様な柄が有り、今迄の素材では難しかった表現が可能になりました。
しかしながら、クウォーツ系の素材と同じく、加工は専門の工場で行う必要が有る事と、
シームレス加工は出来ない為、継ぎ目が見えて来るので使用箇所の大きさに注意が必要です。
価格は前述の素材と比べると、当社では一番高い素材となっております。
熱や傷に強く汚れが付き辛い特性を持っています。
但し、欠けたり傷が付かない訳ではありませんのでこちらも注意が必要です。



以上、色々な素材をご紹介させて頂きました。

何れの素材も使用する際には、その素材の特性を最大限生かしつつ、つなぎ目の処理方法や厚みの見せ方などにも注意を払い、詳細を検討した上で使用する様に心掛けています。

これからも色々な素材が出て来ると思いますので、引き続き勉強が必要です。

長くなりましたが、お読みいただき有難うございました。


KENT HOUSE 田中